施設の見学が出来る 陸上自衛隊広報センター/りっくんランドを紹介!

2023/10/01

雑記

陸上自衛隊広報センターをレビューする

施設の見学が可能な「陸上自衛隊広報センター/りっくんランド」を紹介いたします!小難しい内容のマニア向けではないので小さな子ども連れの方々にも楽しめる穴場だと思いました。場所は「東京都練馬区大泉学園町」になりますが、

ナビを利用の方は「埼玉県朝霞市栄町4丁目6」付近に設定して下さいとありました。当日は車(専用駐車場あり)では無く東武東上線の「和光市駅」から徒歩で向かいました。※やや早足で約15分弱くらい/1.5km程の距離

陸上自衛隊広報センターのりっくんランド

手続き無しの入館料は嬉しい事に無料、開館時間は10時から17時まで、休館日は月曜日・第4火曜日および年末年始と臨時休業ありとの事です。 ※2018年12月頃に訪れた時の情報(内容及び画像)です

最新の情報では 来館時に入館受付表を記入・料金は無料・開館時間/09:30〜11:45、13:15〜16:45の午前午後 入れ替え制となり、定休日は月曜日・火曜日・年末年始(休館日が祝日にあたる場合は翌日の平日が休館)との大きな変更がありました。

まず目に飛び込んで来たのは「お土産/売店」の魅力あふれる商品の数々でした。定番どころのミリタリーTシャツからミリタリー飯と気になりましたが、迷彩柄の小銭入れ(硬貨では無く小物入れとして利用する為)と小型のワッペンだけを帰り際に購入!

陸上自衛隊広報センターは無料で見学出来る

陸上自衛隊広報センターのパンフレットには「見学順路は2Fから」とありましたが、何も知らずに1Fから見て回ってしまった…。しかし、特に決まった順番ではなくても困る事は無かったので気にせず進みました。※そこまで広くは無い
中心部には対戦車ヘリコプターの「AH-1S愛称コブラ」が展示されており、説明パネルには「昭和52、53年度に各1機を輸入、57年度にライセンス生産で量産調達化を開始。59年度に国産初号機が納入された」と書かれておりました。

陸上自衛隊広報センターのお土産

本物の迫力に圧倒されましたが、あまりにも現実離れした造形に実感は強くありませんでした。むしろアクション映画のセットに見えてしまう程に思えたくらいですから…。※機体の全幅3.28m・全長16.16m(胴13.59m)・全高4.19m・最大速度315km/h・航続距離456km

陸上自衛隊広報センターの90式戦車

こちらは「90式戦車/愛称キュウマル」とあり「陸上自衛隊の第三世代戦車として昭和52年に開発着手。平成2年(1990)に90式戦車として制式化された」とありました。

※展示品は開発のために製作された試作車です。※諸元は全備重量約50t・全長約9.8m・全幅約3.4m(スカート付き)・全高約2.3m・登坂能力約30度・最高速度約70km/h

りっくんランドの自衛隊バイク

馴染み感のある「偵察用オートバイ」は、川崎重工業製作とあるのでカワサキバイクの「KLX250」が元になっていると思いました。

以前、オフロードタイヤでは無くロードタイヤを履いたモタード仕様の「Dトラッカー250」に乗っていたのでエンジン周りを見ていたら思い出しました。街乗りでは低速から中速域が快適でスムーズな事と鋭いハンドルの切れ角が特徴的でした。

りっくんランドのバック装備品

今時のお洒落なバックと思いきや、戦闘背のう一般用や防弾チョッキ(約12kg)の展示品による体験エリアでした。実際に手に持ったり背負う事が可能ですが、ビックリするくらいの重量に驚きました。※航空ヘルメット(88式鉄帽)・航空靴(防暑靴4型)あり

りっくんランドを撮影する

物々しいガスマスク姿には「00式個人用防護装備:微粒子状物質から全身を防護する」とあり、とてもリアルな雰囲気を感じました。こちらも同様にニュース等で拝見する事くらいでしかなく、実際に見かける事が全く無いので不思議な感覚がありました。

りっくんランドの写真

訓練するだけでも様々な装備品を身につけて、更に複雑な動きをすると簡単な事では無いと感じました。身体だけではなく特別な技術や知識も必要だと思いました。

りっくんランドの口コミ

館内の天井を見上げると「空挺傘」がぶら下がっていました。説明によると「用途は人員用・直径約11.5m・重量約14kg・開傘時間4秒以内・降下速度6.2m/秒以下」とありました。画像左側に見切れている小さなパラシュートは「物料傘4号/150kgまで」です。

陸上自衛隊広報センターのイベント

こちらのテントでは迷彩服を試着出来る体験コーナーとありました。試着時間は1時間・館内のみ・Tシャツ等の着用、小さな子ども用サイズも用意してありました。

隣にはフライトシュミレーターが設置してありました。※身長110cm未満の方は不可、別の場所ではオープンシアター・3Dシアター・射撃シュミレーターあり、当日は空いていましたがイベント開催時には混雑している模様?

陸上自衛隊広報センターの展示品

野外における隊員の食事「戦闘糧食」には、以外にも種類が多いと感じましたが〇〇カレーや味付けが異なるメニューが多い気がしました。気になったのは中華風カルビ・かつおカレー煮・野菜麻婆など。

陸上自衛隊広報センターの画像

ここからは2階エリアの紹介になります。※エレベーターと階段で上がれます。地球儀のオブジェ前にはタッチパネルの他に、自衛官の階級章・き章※の一覧表がありました。※制服の左胸につけている・職務遂行に功績があり表彰された自衛官や国際貢献等に業務した自衛官。

陸上自衛隊広報センターは楽しめる

学びコーナーの部屋では「陸上自衛隊のあゆみ」と、1964年の東京オリンピック開催時の聖火トーチや記念メダル等の展示がありました。※歴史の始まりは1950(昭和25年)8月の警察予備隊設置。

陸上自衛隊広報センターの帽子

隣の部屋では机と椅子が用意してあり、自衛隊関連書籍(持ち出し禁止)・輪投げ&塗り絵コーナーなどを楽しめるのでファミリー層にも対応していると思いました。

ショーケースには「全国司令部等 部隊識別帽子」が並び見事な刺繍に見応えを感じました。※各隊および師団&旅団のエンブレム一覧表あり

りっくんランドの施設風景

建物は一面ガラス張りになっているので特に西日を強く感じる環境だと思います。撮影時にはこのポイントを理解しながらシャドウとハイライトを見極めつつ、強調した写真になる様に心掛けました。次は1階に戻り今回の目的とも言える「野外エリア」に移動しました。

りっくんランドに展示されている戦車

これだけでは何とも物足りないのは理解できますが、イベント広場では数々の車両を見学可能なので気分が大きく変わると思います。近年放送アニメ「ガルパン」の戦車ブームを感じながらも、昔から今でも乗り物系は根強い人気があると思いました。

戦車の写真

りっくんランドでは戦車を間近で隅々と拝見しましたが感想としては、リアルな重厚感と威圧的な雰囲気を同時に味わう事が出来ました。隣接する朝霞駐屯地の敷地内にカメラを向けての「写真撮影は禁止」となっているのでご注意下さい。

今までに撮った事もない被写体に、最初は戸惑いましたが毎回の事ながら新しい物に挑戦する気持ちで臨みました。

しかし、コツは掴めず特殊車両らしさを表現するには、迫力のあるスケール感と大きな特徴などの「ワンポイント」を中心に収めた方が上手くいくのかもしれません

無人の遠隔操縦観測システム

遠隔操縦観測システム(無人機)
Flying Forward Observation System

まずは屋外エリアに出て、左側から展示されている車両の順番通りに紹介します。全長は3.8m・全幅1.2m・全高1.3m・最高速度135km/hと、

それ程大きなサイズでは無いのでラジコンヘリの様に見えてしまいました。※迷彩柄とブルーグレイのミリタリカラー・重量275kg・制作:富士重工

中距離多目的誘導弾

中距離多目的誘導弾
Middle range Multi-Purpose Missile

案内板には聞き慣れないワードがありましたが「システム構成:誘導弾、車載発射機及び発射装置用車両(試作品)・全体重量3.9t・全長4.5m・全幅2.2m・全高2.0m・製作:川崎重工業」とありました。

更に、標定方式は赤外線画像標定及びミリ波レーダー標定・誘導方式は赤外線画像誘導及びレーザーセミアクティブ誘導・射撃方式は車載及び地上布置と、全然意味が理解出来ませんでした。

74式自走105mmりゅう弾砲

74式自走105mmりゅう弾砲
Type-74 105mm self-propelled howitzer

外見はゴツいキャタピラがあり全体を見ても戦車の様に思えましたが、自走榴弾砲と呼ばれ用途の違いがあるようです。乗員4人・全備重量16.5t・全長5.8m・全幅2.9m・全高2.39m・速度50km/h・製作:日本製鋼所(砲・砲塔)小松製作所(車体)

75式自走155mmりゅう弾砲

75式自走155mmりゅう弾砲
Type-75 155mm self-propelled howitzer

こちらのモデルでは更に大型?になって、乗員は2人増えて6人・全備重量25.3t・全長7.79m・全幅2.98m・全高2.55mとなり、速度は47km/hと若干遅くなっています。流石にある程度の知識がなければ、肝心な見所を紹介するには限界があります。

UH-1H

UH-1H
Utility helicopter-1H

普通のヘリコプターにカモフラ塗装を施しただけでは決して無く、機動力などの性能に大きな差があるようです。乗員2(P)+11人・全幅14.46m・全長17.39(胴12.62m)・全高3.95m・ローター直径14.64m

最大全備重量4.309kg・巡航速度230km/h・航続距離440km、エンジンは名称T53-K-13B・出力1.100SHP(連続)×1・製作:川崎重工とありました。

地下指揮所

陸上自衛隊広報センター館内から野外に向かうと左手に「地下指揮所」があり、出入り口はとても狭いので「頭上、足元にご注意下さい・土嚢に触れないようにお願いいたします」との事です。

94式水際地雷敷設装置

94式水際地雷敷設装置
Type-94 beach minelayer vehicle

ここからは反対側の展示内容になります。後方部に水中プロペラが付いており、水陸両用車となっています。全長11.8m・全幅2.8m(陸上姿勢)4.0m(水上姿勢)・全高3.5m・全備重量16t(空車)乗員3人・最高速度50km/h(陸上車輪走行)11km/h(6kt)製作:日立造船

87式自走高射機関砲

87式自走高射機関砲 愛称:スカイシューター
Type-87 self propelled antiaircraft gun

砲塔の左右には35mm(エリコンKDA)高射機関砲×2・乗員3人・全長7.99m・全幅3.18m・全高4.4m(起立)・全備重量38t・三菱重工(車体)となっています。

89式装甲戦闘車

89式装甲戦闘車 愛称:ライトタイガー
Type-89 armored combat vehicle

乗員は10人と多く運ぶ事が可能で「主砲が付いている=戦車」と言う事ではないようです。各車両を見る限りではサビが少なく日頃から手入れが行われているのかもしれません。

全備重量26.5t・全長6.8m・全幅3.2m・全高2.5m・最高速度は「70km/h」と以外にもスピードは出るようです。

96式装輪装甲車

96式装輪装甲車 愛称:クーガー
Type-96 wheeled armored vehicle

大きなタイヤに注目してしまったので重要な車体全体を収めるのを忘れてしまいました。乗員10人・全備重量14.5t・全長6.84m・全幅2.48m・全高1.85m・最低地上高0.45m・登坂能力約30度・最高速度100km/h・行動距離500km以上・製作:小松製作所

74式戦車

74式戦車(ななよんしきせんしゃ)
Type-74 tank

今までの特殊車両全般を「戦車」だと思っていた事に気が付いた時には、ジワジワと心の奥底から恥ずかしいと感じました。乗員4人・重量38t・全長9.41m・全幅3.18m・全高2.25m(砲塔上面まで標準姿勢)・最低地上高0.40m・登坂能力約30度・旋回性能/超信地・最高速度53km/h・行動距離300km

10式戦車

10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)
Type-10 tank

年式は割と新しく先程の丸みを帯びた形から、カクカクとした形状に変わりスペック的にはどの様に比べたら良いのか分かりません。

エンブレムの様な物が貼ってありますがAの文字にM?調べて見ると「富士学校の機甲科部マーク」だと思います。乗員3人・重量43.3t・全長9.4m・全幅3.1m・全高2.3m・最高速度70km/h

日本の戦車

1台1台裏側に回って見学出来るので正面だけでは無く、横から又はしゃがんで見たりと細かな個所まで調べる事も可能なのでプラモ作りの参考になるかと思いました。

軽装甲機動車

軽装甲機動車 愛称:ライトアーマー
Light armored combat vehicle

陸上自衛隊の広報センター(りっくんランド)入り口付近にはオリーブドラブに塗られた車両が1台だけありました。乗員4人・全長4.2m・全幅2.0m・全高1.8m・空車重量約4.5t・速度100km/h

帰宅後、冊子に掲載されている施設案内図を見ていると第2駐車場を抜けた先にある「振武臺記念館と遥拝所」を見学し忘れている事に…。館内で頂いて来た「Miliba/自衛隊の情報雑誌」と「朝雲新聞/日付は古い」を読みながら、まだまだ知らない一面を知りました。

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