埼玉県さいたま市大宮区にある鉄道博物館(てっぱく)を大人の目線で見学して来ました!見どころは多いので説明するのが難しいものの、楽しみ方としては子供達だけではなく自分の様にレトロな古い物好きにとっても
十分に楽しめるテーマパークだと思いました。感想としては、広すぎる館内での魅力的な展示車両の数々に「不思議な世界観に引き込まれた」事ですかね〜。滞在時間は約2時間30分位となっており、ほぼ無計画ながらも全てを見て回りました。
そごう及びソニックシティやアルシェが建つ「大宮駅の西口」から、徒歩で鉄道博物館まで向かうと距離的に約2km弱あるので20分以上は余計にかかります。最寄駅ではなくここからスタートする理由は「大きな寄り道」をする為です。
まずはロータリーを右手に約200m程進み、スクランブル交差点の「大栄橋西」を右折して大きな橋を渡る途中にある「JR東日本大宮総合車両センター」を目指しました。
高い場所から「工場内」の様子を拝見する事が出来るスポットに到着しました。高架下を有効活用した場所になりますが、目の前には複数の太い電線があるので写真に収めるには不向きかもしれません。
先程の交差点に戻り、次は鉄道博物館(鉄博)に続く道なりへ進むと、それ程広いスペースではありませんが車両センターの「車体A棟」を見学する事が出来ました。
※前面にアクリル板が設置されているので何とも言い難いかもしれませんが…。※開門中は御自由にご覧下さいと書かれておりました。
更に壁には数百mにも及ぶ区間で、列車に関する写真と詳細が掲載されており、歩く事自体に飽きませんが数が多過ぎる…。帰り際に寄って余韻を楽し方が良いのかもしれません。パネルエリアが終わったと思っていたら、
今度は準鉄道記念物の「D51187号蒸気機関車」の展示がありました。説明には「1936年(昭和11)に誕生した優秀な大型貨物列車で、1945(昭和20)までに民間工場をはじめ国鉄の8工場でも製造され合計1115両製造された」とありました。
次は「RAILWAY GARDEN PROMENADE」と書かれたオレンジ色の看板がありました。運転席の前方のみが残るカットモデルの「EF58形電気機関車つばめ」がありました。今では見られないボディラインと可愛らしいカラーリングが気に入りました。※隣にはEF15形
ようやく最寄駅となる大成駅に辿り着きましたが、あれから約30分くらいしか経過していないのでまずまずの結果かもしれませんね〜。思ったよりも寄り道では見応えがあったので時間に余裕がある方は是非寄って見て下さい。
それでは早速入口に進んでとはいかず、数十m続くプロムナード(遊歩道)を楽しむ事にしました。ニューシャトルの駅と直結したような形なので、雨に濡れる心配は無さそうです。
タイルには時刻表がデザインされており、TR212形台車(1973年製造)やデゴイチD51426号前頭部(1940年製造)の展示があったりと手の込みように圧倒されました。
タイミングによっては少しだけ混雑している印象があった事もあり、いきなり最初ではなく帰る途中に立ち寄っても良いのかもしれませんね〜。入口前とは言え情報量が多過ぎるかも…。
これだけではありません!修学旅行用電車(クハ167計)モックアップは1967年(昭和42)に秋葉原にあった交通博物館での
展示用に国鉄大井工場(現JR東日本東京総合車両センター)と車両メーカー(日本車輌製造)によって実物と同様の部品を用いて製造されたものとありました。
入館チケットの買い方は液晶パネルで操作します。随分と空いているように見えますが、最寄駅から多くの方々が降りて来るタイミングを除けば混み具合は全く感じませんでした。
どちらを選んでも可、後者は帰りにお返しするので無くなさいように。※開館時間は10時から18時まで・休館日は毎週火曜日と年末年始。※全館マップが掲載された鉄道博物館のミュージアムガイドを頂きました。
2023年では少々異なり、開館時間10:00~17:00(最終入館16:30)、入館料金は一般で「当日 1330円」となっており、前売りで1230円と事前に入館券が購入可能(ホームページ及び各コンビニにて)だと言う事でした。
前書きが長くなりましたが、ここから紹介するのが館内になります。画像はエントランスホールのインフォメーション、奥にあるのがミュージアムショップ(お土産屋)になります。
電車のおもちゃプラレールがロボット形態に完全変形する「シンカリオン」の姿もありました。残念ながら手の届かない高い場所に飾られているので、小さなお子様との記念撮影は難しいと思いました。
本館の左側に進み一度外に出てから再度建物内にある「キッズプラザ・キッズカフェ」を軽く見て来ました。※子供向けのアミューズメント施設となっており賑わっている。平日に訪れた時の状況となっております。
屋外に出て見えて来たのは「ミニ運転列車」の線路と駅でした。運行時間は10時20分から16時30分・別料金200円・要整理券、小さなホームには万世橋駅・両国橋駅・飯田町駅・汐留駅とありました。※現在は「アプリ抽選」の模様…。
更に進むと「北館」には、キッズライブラリー(鉄道関連の書籍や絵本)・てっぱくホール(上映スペース)があります。一番、奥にある為か空いている印象がありました。
更に一番奥まった場所に展示されているので、人の流れは殆ど無く貸切状態で見学出来ました。※DD13ディーゼル機関車・1958年製造・運転台が横向きに設置・構内の入れ換え作業を行う
もう1両については、キハ11・1956年製造・国鉄が全国の非電化ローカル線の輸送近代化を目的として開発した聞き慣れない気動車がありました。
来た道を戻り、キッズプラザの建物の外側に設置してある階段から2階に行きました。上の階の3階と同じ「科学」がテーマとなっていました。※素朴な疑問を解説している学習エリア。
パノラマデッキがある屋上に立ち寄って、壮大な風景を眺めながら一息入れました。左側には東北・上越・北陸新幹線が走っている訳ですが、通過時刻表が掲載されているのでタイミングが合えばベストショットを狙えるかも知れません。
続きましてサイエンスステーション3Fから本館3Fに繋がる通路から紹介します。その先には「新幹線ラウンジ」の休憩所で行き止まりだったので、近くにある階段から2Fへ移動しました。
しかし、左右どちらに進めば良いのか急に迷ってしまい、人の流れを参考に進む方向を決めると気になる景色がありました。
差し込む光によって幻想的な輝きを見せる巨大な「ステンドグラス」が目に入ってきました。建物の中にある1つのデザインと言うよりは、大きな見どころの1つだと思いました。
更にその先には1Fにある「車両ステーション」を眺められる巨大な吹き抜け空間となっていました。ちょうど「転車台回転実演」のイベントが始まり、
見学していると突然館内に鳴り響く汽笛に驚きました。※約8分間・12時と15時、かなり大きな音なのでご注意下さいとの事です。補足としてイベント中は大混雑しているので「あえて見ずに他を回る」事も考量しましょう。
落ち着いたところで、今度は片側一面に長く続く「鉄道車両年表」を見て行きました。1825年から始まり…、模型の数も多すぎて全てを拝見するには時間が足りません。※2Fのエリア
メインとも言うべき本館1Fの展示スペースには36両が並ぶ圧巻の内容で大変興奮しました。シュミレーターなどの一部の体験型は別料金がかかりますが、こちらの「222形(200系)パンタグラフ上げ下げ体験」は無料です。
詳しい仕組みは分かりませんが「ブシュー」と空気が抜ける?音が鳴り、操作ボタンを押す事で…。1回押しただけでは上がり切らずに長押しする事で全開に上がりました。
中には半地下の構造になっており、車両下を見上げて見学する珍しいスポットもありました。普段では決して見られないポイントをおさえている事に感激しました。
こちらはマレー式蒸気機関車(9850形/製造年1912)になります。※13時半に動輪が回転します。この他にもアメリカから来た「弁慶号/製造年1880」は、独特の造形を見せる全面バンパーが何とも言えません。
さて、鉄道博物館内は「写真やビデオの撮影は、個人で楽しむ場合のみ可能」となっており「三脚・一脚・自撮り棒等の使用はご遠慮ください」とありました。しかし、おすすめでもある車両ステーションエリアについては
とても薄暗いので何とも言い難いかもしれませんね〜。カメラ設定の「ISO感度を上げる」事で何とか収めることが出来たものの、ブレてしまう事が多くて困りました…。
殆どの車両は中に入る事が可能となっており、座席に腰掛ける事が出来ます。ファインダーを覗いているとジブリ映画「千と千尋の神隠し」に登場する古い電車のワンシーンに雰囲気が似ていると思いました。
車窓から見える風景はとても薄暗く、ボンヤリと車内を照らす明かりが幻想的でした。※クモハ40/製造年1936・半鋼製車両
また運転席にも座る事が可能でしたが、とにかく出入り口が狭い事に不便さを感じました。更に室内も広いとは言えず、大柄の運転士さんは苦労したに違いありません?
場合によっては順番待ちも多々あったので色々と回りながら様子を伺い、絶好のシャッターチャンスを探しましょう!長居はせずにパパッと切り上げないと全部を拝見する事は難しいと感じたので時間の配分も忘れないように…。
こちらの黒色を基調した建物(南館)は、新オープンとなった「新館」になります。1階と2階は「仕事がテーマ」となっており、運転士体験教室などがありました。
1Fには最速の新幹線「E5系はやぶさ/製造年2017」と、元祖ミニ新幹線「400系/製造年1992」の展示がありました。特徴的なロングノーズは、どの様にカメラに収めれば正解なのか…。
奥にある屋外エリアには「ミニはやぶさ号1 ※ちょっとした遊具」と、のびのびと遊べる広場があり子連れの方々は一緒に走り回り楽しんでおりました。
2Fには仕事ステーションと「未来ステーション」があり、体験するには※来館記念カードが必要とありました。※各場所に置かれていて無料/今回の絵柄はLocomotive no.1(class150)SL
3Fは「歴史ステーション」となっており、大人のためにあるフロアだと感じました。まずは「日本の鉄道前史1825-1870」から始まり、手探りの鉄道黎明期1870-1890・
国産技術の確立期1980-1930・鉄道輸送の黄金期1930-1950・世界一への飛躍期1950-1970・未来への蓄積期1970-1990・多様化する鉄道成熟期1990-と続きます。
各時代の改札口があり、レトロな「切符の券売機」などを見ては古すぎてある意味感動しました。上部には「国鉄近距離きっぷ運賃表」があり、赤矢印には大磯(当駅)とありました。
※隣の平塚駅までは170円・横浜駅までは620円・東京駅までは1060円・大宮駅まで1540円などとあります。
敷地内で2ヶ所目となるビュースポットがあり、こちらは大宮鉄道博物館「新館4F屋上(トレインテラス/ビューレストラン)」になります。※画像左側が上り方面
一通り見て回ったと思い、帰りの事を考えていると「大型の鉄道ジオラマ」を忘れておりました!フロアマップで確認して「本館の2F」まで戻り拝見して来ました。
※プログラム上演中以外(約10分間)は自由に鑑賞出来ます。日によっては「団体貸切」の時間帯もあるので事前に要確認。隣にある「鉄道文化ギャラリー」では、壁一面に駅弁パッケージなどが飾られていました。※こちらは撮影禁止。
更に進んだ先にある「コレクションギャラリー」では、駅名の書かれた看板が束になって展示されていたりと物の多さに圧倒されました。※これでも収蔵資料のごく一部
これで隅々まで拝見したと思っておりますが、大半を早足だったので心残りの部分はありましたね〜。部分的に最新の情報とは言えませんが少しでも参考になれば幸いです。
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