東京国立博物館の所要時間は約2時間!時をかける少女の舞台もあり。

東京国立博物館を見学する

大人になって人生初となる東京国立博物館を見学して来ました!感想としては歴史を感じる建物と広々とした敷地内を「効率よくムダなく」見て回るかを事前に調べてから来館する事をおすすめいたします。もちろん、ノープランでも構いませんが

常時約3000件を展示しているので、全てのジャンルを時間をかけて拝見するには無謀だと思ったからです。更に「特別展」が行われていない期間で「総合文化展/観覧料金1000円」常設展のみに限定して、「お昼前+平日」に訪れてみると

※開館時間は9時30分〜17時00分 2023年11月から、毎週金・土曜日は~19時00分 (入館は閉館の30分前まで)となっております。休館日は月曜日と年末年始

東京国立博物館の本館(日本ギャラリー)

人の流れは絶え間なく「ある程度の混雑はあるもののストレスを感じる事なく快適」に見て回る事が出来ました。本館エントランスにある有名な階段はアニメ映画「時をかける少女の聖地巡礼スポット」となっており、


数年前では本館前で毎年恒例となった秋のイベント「野外シネマ」が開催されておりました。この他の上映作品は「サマーウォーズ」普段とは異なる環境での映画鑑賞はおもしろい試みだと思いました。

東京国立博物館の仏像

訪れる前に参考にしたのが東京国立博物館ホームページにある、お勧めコースガイドの「仏像大好きコース」になります。こちらをベースに一通り回った結果「所要時間は約2時間強」くらいだったので、場合によってはそれ以上になる事も考えられました。
※数回の小休憩を含む。まずは本館(日本ギャラリー)1F・2Fから拝見しましたが、とにかく展示物が多い&ワンフロアが広く更に細かく仕切られているので最初から見どころ満載だと言わざるを得ませんね〜。

東京国立博物館のお勧めコースガイド

近年ではインスタ・SNSの普及により、博物館などでは「写真撮影可能」な場所が増えて来ていると聞いた事があります。

こちらでも撮影はOKでしたが「禁止マークがある作品」については、もちろんダメであって三脚使用およびフラッシュ不可などの制限があります。※特別展会場は禁止。

東京国立博物館の釈迦涅槃像

この事を踏まえて、次の展示室を引きで撮ろうとシャターボタンを押していると、係りの方が足早に寄ってきて「こちらは撮影禁止となっています」と言われて…。

初めは戸惑いましたが「ガラスケースに数点展示している中の1つが」との事だったので、小さく写り込んでしまってもダメとの事でした。※その場で画像を消去しました。

東京国立博物館の写真撮影

東京国立博物館の雰囲気としては「とても静かな空間」だった事もあり、シャッターを切るだけでも妙に音が響いてしまい「場合によっては迷惑になる」事も考えられるのでほどほどにしましょう。

東京国立博物館にある日本の古い鎧や刀

エントランスから大きな階段を2階に上がり、左から(反時計回り)進むと縄文時代から江戸時代までを順番に展示している事もあり、日本美術の流れを感じる事が出来ました。中心となる建物なので全体的に横長に広く、

そして海外の観光客に人気があると思いました。中には甲冑や刀(刀剣ブームで意外と人気があり賑わっていました)・掛軸に浮世絵・大きな屏風と何とも魅力的な展示内容でしたが、今回は流す程度に抑えて拝見しました。

東京国立博物館の展示物

不思議だと思ったのが謎多き古い「黒電話」の存在です。1階と2階の同じ場所に設置してあり、中心には内線番号が書かれていました。わざわざ残してあると言うことは、特殊な要件で現在も使われているのかも…。

当館で激しく混み合っていたのが記念品などを販売しているお土産屋「ミュージアムショップ」だと思いました。早々に買い物を楽しむのも良いかもしれません。

東京国立博物館のラウンジ

現在の本館は昭和13年(1938)開館、全てにおいて日常では感じる事が出来ない古き良き時代の建築デザインを目の当たりにしました。※各所には画像のようなラウンジが多数設けられているのでゆっくりと座って休憩する事が出来ます。

東京国立博物館にある法隆寺宝物館

法隆寺宝物館 1F・2F

先程の賑わいから正反対に静寂な空間に変わり、歩く音や咳き込むだけでも目立ってしまう…。極端に人の流れが減少し、何故だか分からないまま疑問だけが残り…。

法隆寺宝物館の仏像

名前の通り「法隆寺」から皇室に献納された貴重な宝物が規則正しく並んでおりました。四角柱のケースには「菩薩立像/飛鳥時代7世紀」などがありました。

法隆寺宝物館の画像/写真

他の部屋よりも更に薄暗くなり、スポットライトで仏像だけが際立ち眩く光って見せる演出は素晴らしいと思いました。そこまでの広さでは無いので拝見時間は割と短くなりました。

東京国立博物館にある平成館

平成館 1F (日本の考古)※2Fは特別展示室

順番としては本館から平成館をセットで考えた方が良いかもしれません。1階は通路で繋がっている事もあり多少の移動距離に差が出来て時短にもなると思いました。何も知らずにぐるっと回ってたどり着く流れとなりました。

平成館の埴輪の展示

やはり、お昼ご飯を食べていない為か徐々に空腹感が気になって来ました。※室内ので飲食はご遠慮下さいとあります。敷地内にレストランとカフェはありました。※画像は埴輪

東京国立博物館の感想

やはり「1度では展示品が多すぎて時間が足りない」と感じました。可能であれば1回目で全体像を把握して、2回・3回目と何度か訪れると、十分に堪能したと強い実感が得られると思いました。日を改めて再度訪れたいと考えています。※画像は石人

東京国立博物館にある表慶館

表慶館/休館中 ※以前の情報です

こちらはイベント開催時のみとなっています。来年2019年3月26日〜6月2日の特別展「国宝 東寺 立体曼荼羅から15体集結!」のパンフレットを頂いて来ました。おそらく大行列になると予想していますが興味はあります。※明治42年(1909)開館

東京国立博物館にある東洋館

東洋館(アジアギャラリー)1B〜5F

次に向かったのは、こちらになりますが想定外の展示内容に大変興奮しました。個人的には東京国立博物館(トーハク)のメインとなっており、特に滞在時間が多かったと思いましたね〜。終盤に訪れたので思ったよりも疲れが…。

東京国立博物館にある東洋館の写真

日頃から日本の石仏(江戸時代)を探しに出かけては写真に収めていましたが、東京国立博物館の東洋館で拝見した「海外の彫刻品」に大きなカルチャーショックを受けました。

造られた年代がとてつもなく古い事もありますが、大半はガラスケースの中に展示されているのでは無く、そのままの状態で展示してあるので視覚から伝わってくる臨場感に鳥肌が立ちました。

東洋館のクメール彫刻

B1F:クメールの彫刻

まずは予定通りに地下1階から、あまり聞き慣れないアンコール時代12〜13世紀に造られたカンボジアの「クメールの彫刻/砂岩」エリアから見学しました。地下にも展示エリアがあるので見忘れないように気をつけましょう。※ヴィシュヌ立像

ナーガ上のブッダ坐像

名称には「ナーガ上のブッダ坐像」とあり、神話に出て来るようなワードが多数ありますが、ゲームなどに登場するキャラクターくらいしか思い付きません。

東京国立博物館の12世紀クメール彫刻

全ての作品は見応えのあるサイズ感(大きな物から小さな物まで様々だと思いました)なので、近くに寄っては細部に至るまでを見て来ました。※浮彫人物像

クメール彫刻の楣(リンテル)

こちらは、楣/まぐさ(リンテル)と呼ばれる部分で、石を積み上げて造る古代宮殿のパーツだと思います。本格的な考古学レベルの展示物に混乱するばかりでした。※10世紀

東京国立博物館にある東洋館の石仏

長い年月が経過しているのに綺麗な状態で残っているのは保存技術が関係しているのだろうか?それとも全く関係はなく初めから計算されて造ってあるのだろうか…。

東洋館にあるカンボジアの石仏

説明にはブッダ三尊像、右は4本腕を持つ「ローケーシヴァラ/観音菩薩」、左には「プラジュニャーパーラミター/般若波羅蜜多菩薩」とありました。※脇侍は父母と言われている。

東洋館にある中国の仏像

1F:中国の仏像

こちらは1階に展示されている石灰岩で造られた中国の仏像になります。何処と無く日本で見られる造形に似ていて、四角い石碑に浮彫の特徴がありました。※如来三尊立像/東魏時代6世紀

中国の石仏/仏像

こちらも同様に石灰岩で作られているとありましたが、表面には他とは大きく異なる光沢があり特殊な技法で整えられているのかもしれません?※十一面観音龕/唐時代8世紀

東京国立博物館の6世紀の仏像

頭部だけが浮いる様に見える菩薩像は「アーモンド型の目、口元に微笑を浮かべた表情は北魏時代(6世紀)の典型とも言えます」とありました。やはり、年代毎の特徴を知る事によって見え方が変わるので更に詳しい情報が欲しいところです。

東洋館にあるインドの彫刻

2F:インド・ガンダーラの彫刻

仏像の始まりとあり「ブッダの入滅からおよそ500年程後、最初の仏像はパキスタンのガンダーラとインドのマトゥラーで誕生しました。とちらが先なのか、あるいは両者の間に影響関係があったかなどは、まだ正確にわかっていません」とありました。

東洋館にあるインドの石仏

まずは展示品を拝見する前にパネルに書かれている説明文で学び、その後回った方が理解しやすくなると感じました。※菩薩交脚像/クシャーン朝2〜3世紀/片岩

クシャーン朝2〜3世紀の彫刻

花綱飾りを持つガンダーラの菩薩像は、観音菩薩と考えらる作例が多い、本像は頭のターバン飾りにガルダにさらわれるナーギニーの図を表しているのが特異。交脚像には弥勒菩薩が多く、像の名称は意見が分かれる。とありました。

アジア地域の仏像

一番の特徴は、彫りの深い顔に波型の頭髪と男前な顔立ちだと思いました。そして装飾品は数少なくシンプルでありながらも、気品を感じる姿に最高の芸術品だと感じました。

東洋館にあるミイラ前の石仏

こちらは「古代エジプトコーナー」とあり、パシェリエンプタハのミイラ前には、ライオンの頭を持つ女神セクメト像が2基ありました。学校の教科書で掲載されている様な作品に胸が熱くなりました。

ガンダーラの彫刻

全体的に館内はかなり薄暗いと感じたので「もう少しだけ明るく」して欲しかったかもしれませんね〜。独特の雰囲気を味わうには実に興味深いかもしれませんが何とも言い難い…。

東京国立博物館にある東洋館の建築

東京国立博物館にある東洋館/アジアギャラリーは、昭和43年(1968:谷口吉郎設計)開館、中には新設されたガラス張りのエレベーターが設置してあり、近未来的なデザインとの組み合わせが斬新で見応えがありました。

最後の感想としては存分に楽しめましたが、不思議な構造の階層だったので「フロアマップ」で要確認だと思いました。2階から階段を上ると何故か4階にたどり着く…。おそらく左右に互い違い?で構成されているからだと思いました。